キッチンに食洗機をあとからビルトインできる?後付けのメリット・デメリットと費用を解説
特に共働き世帯や子育て世帯では、家事効率の向上や手荒れ防止を目的に、食洗機の導入を検討されるケースが年々増えています。
その一方で、「今使っているキッチンに後からビルトイン食洗機は設置できるのだろうか」と疑問に感じている方も少なくありません。
ここでは、後付け設置の可否、必要条件、費用、注意点までを専門的な視点で詳しく解説します。
キッチンに食洗機をあとからビルトインできるか
システムキッチンなら後付け可能
現在主流となっているシステムキッチンであれば、後からビルトイン食洗機を設置できる可能性は非常に高いです。
システムキッチンはキャビネットや引き出し収納がユニット構造になっているため、既存の収納スペースの一部を撤去し、そこに食洗機ユニットを組み込むことで設置が可能になります。
新築時に設置していなくても、リフォーム工事の一環として後付けするケースは非常に一般的です。
セクショナルキッチンは原則設置不可
一方で、シンク、コンロ、収納がそれぞれ独立しているセクショナルキッチンの場合は、構造上ビルトイン食洗機の設置は原則として困難です。
技術的には床や壁を大きく解体して配管を新設し、特注キャビネットを造作すれば設置できる可能性もありますが、費用が高額になり現実的ではありません。
そのため、セクショナルキッチンの場合は、据え置き型や卓上型の食洗機を選択するのが現実的な方法となります。
設置に必要なスペースと条件
ビルトイン食洗機を後付けするためには、収納スペースの寸法が重要な判断材料になります。
国内で主流となっているのは幅45センチタイプで、一般的な家庭の使用量であれば十分に対応可能です。大型の60センチタイプを選ぶ場合は、より広い収納スペースが必要となります。
また、給水と排水の分岐が可能であること、専用の電源コンセントが確保できることも必須条件となります。

食洗機を後付けするメリットとデメリット
手間と時間を大幅に削減でき、手荒れも防止できる
ビルトイン食洗機の最大のメリットは、食器洗いから乾燥までを全自動で任せられる点です。
毎日の洗い物にかかっていた時間が大幅に短縮され、その分を家事や育児、休息の時間に充てることができます。
また、洗剤やお湯に直接触れる回数が減ることで、水仕事による手荒れに悩まされていた方にとっても、大きな負担軽減につながります。
節水効果と高温洗浄による衛生面の向上
現在の食洗機は、手洗いと比べて使用する水の量が少なく、効率的に洗浄できます。
さらに60〜80度程度の高温洗浄によって、油汚れやこびりつき汚れをしっかり除去でき、雑菌の繁殖も抑えられます。
手洗いでは難しい高温殺菌ができる点は、衛生面を重視する家庭にとって大きな利点といえるでしょう。
予洗いは基本不要だが、固形物の除去は必要
近年の食洗機は洗浄性能が大幅に向上しており、基本的に予洗いは不要とされています。
ただし、骨や大きな食べ残し、固く乾いたご飯粒などの固形物については、軽く取り除いてからセットすることが推奨されます。
この一手間を加えるだけで、排水詰まりや洗い残しのトラブルを防ぐことができます。
収納スペースが一部減少する点には注意が必要
ビルトイン食洗機を後付けする場合、既存のキャビネットを一つ撤去して設置するため、キッチンの収納量はその分だけ減少します。
収納が少ないキッチンでは、事前に収納計画を見直しておかないと、使い勝手が悪くなる可能性があります。

あとからビルトイン食洗機を設置する費用と工事
後付け費用の目安
ビルトイン食洗機を後付けする際にかかる費用は、本体価格と工事費を含めておおむね二十万円から三十五万円程度が一般的な相場となります。
キッチンの構造によっては、給排水の新設や電源工事が必要となり、追加費用が発生するケースもあります。
正確な金額を把握するためには、必ず現地調査を行ったうえで見積もりを取ることが重要です。
工事の流れと所要時間
後付け工事では、まず既存のキャビネットを撤去し、給水管と排水管の分岐接続を行います。
その後、食洗機本体を設置して固定し、電源を接続したうえで試運転と漏水確認を行い、問題がなければ工事完了となります。
標準的な工事であれば、所要時間はおおむね二時間から三時間程度が目安となります。
DIY施工は避けるべき理由
ビルトイン食洗機の設置には、給排水工事と電気工事が必ず伴います。
特にコンセントの増設工事は、電気工事士の資格を持つ業者でなければ施工できません。
無資格による施工は、漏水や漏電、火災、さらにはメーカー保証の失効といった重大なトラブルにつながる恐れがあります。
安全性と長期的な安心を確保するためにも、必ず専門の業者に依頼することが強く推奨されます。
まとめ
システムキッチンであれば、後からビルトイン食洗機を設置できる可能性は非常に高く、家事負担の大幅な軽減が期待できます。
一方で、セクショナルキッチンでは原則として設置が難しく、据え置き型などの選択肢を検討する必要があります。
費用は二十万円から三十五万円程度が目安となり、工事は短時間で完了するケースがほとんどです。
最新の食洗機は予洗いが不要で、節水性や衛生面にも優れていますが、収納スペースの減少や電気・配管工事には十分な注意が必要です。
ご自宅のキッチン環境やライフスタイルに合わせて、無理のない導入計画を立てることが、後悔しない食洗機導入のポイントとなります。
よくある質問
Q. 今のキッチンにビルトイン食洗機を後付けできますか?
A.条件が合えば、既存のキッチンにビルトイン食洗機を後付けすることは可能です。
多くの場合、収納キャビネットの一部を食洗機に入れ替える形になります。
ただし、キッチンの幅や奥行き、給排水管の位置によっては対応できないこともあります。
メーカーやキッチンの仕様によって可否が異なるため、専門業者による確認が必要です。
Q. 後付けビルトイン食洗機のメリットとデメリットは?
A.メリットは、見た目がすっきりし、キッチンと一体感のある仕上がりになる点です。
また、大容量タイプを選べば、家事負担を大きく減らせます。
一方デメリットとしては、工事費がかかることや、収納スペースが減る点が挙げられます。
ライフスタイルや家族人数に合ったサイズ選びが重要になります。
Q. 後付けの場合の費用はどれくらいかかりますか?
A.ビルトイン食洗機本体の価格は、20万円〜40万円程度が一般的です。
これに工事費を含めると、総額で30万円〜50万円前後になることが多いです。
配管工事や電気工事の内容によって費用は前後しますが、毎日の家事時間を大幅に削減できる点を考えると、費用対効果の高いリフォームといえます。






