キッチンの床材を張り替える時期と選び方のポイント
キッチンの床に傷や落ちない汚れが増えると、そろそろ床材を張り替えるべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。
水や油が飛びやすく、長時間立って作業するキッチンでは、床の見た目だけでなく、下地の状態や手入れのしやすさも確認する必要があります。
傷み方を見ずに床材だけを選ぶと、工事後に段差ができたり、隠れていた下地の傷みに対応できなかったりするためです。
張り替え時期を見極めるには、表面の傷み、下地の状態、キッチンでの使い方を分けて考えることが近道です。
キッチンの床を張り替えるサインは?
傷や剥がれが広がっている
椅子やワゴンを動かす場所、冷蔵庫の前などに細かな傷がつく程度であれば、部分的な補修で目立ちにくくできる場合があります。
一方、表面の剥がれが広がっている、床材の継ぎ目が浮いて足に引っかかるといった状態は、張り替えを考えるサインです。
特に、めくれた部分をテープやマットで覆ったままにすると、つまずきやすくなり、内部の状態も見えません。
傷の深さと範囲を確認し、床材の表面だけが傷んでいるのか、下地まで影響しているのかを見分けます。
水濡れによる変色や沈みがある
シンクや食器洗い乾燥機、冷蔵庫の給水まわりに変色があるときは、過去の水こぼれだけでなく、現在も水漏れが続いていないかを先に確認します。
歩いたときに床が沈む、柔らかく感じる、床材が膨らんでいる場合は、水分が下地へ回っている可能性もあります。
この状態で上から新しい床材を重ねても、傷んだ部分は直せません。
床を開けて下地の状態を確かめる必要があるため、使用している設備と水漏れの有無を施工会社へ伝えてください。
掃除しても汚れが落ちにくい
油はねや調味料の汚れが床の溝に入り、拭いても色が残るようになると、毎日の掃除に時間がかかります。
床材の表面が摩耗して艶がなくなった場所は、汚れが付きやすくなることがあります。
ただし、汚れだけで床全体の張り替えが必要とは限りません。
まず床材の取扱説明書に合う方法で掃除し、それでも広い範囲の汚れや傷みが残る場合に、張り替えを検討します。
キッチンに向く床材の種類と違い
クッションフロアは水に強く手入れしやすい
クッションフロアは、発泡層を持つ柔らかなビニル床シートです。
耐水性があり、シート状で継ぎ目を少なくできるため、水や油を拭き取りやすい床材を選びたいキッチンに向きます。
足当たりが比較的柔らかく、木目調や石目調などからデザインを選べる点も特徴です。
柔らかい分、重い家具や家電の跡が残ったり、鋭い物で表面を傷めたりすることがあります。
冷蔵庫などを置く位置や、床に落としやすい物まで考えて厚みと機能を比べましょう。
フロアタイルは傷に強くデザインが豊富
フロアタイルは、塩化ビニル樹脂を使ったタイル状の床材です。
表面が丈夫で傷に強く、木目や石目を表現した色柄も豊富なため、耐久性と見た目の両方を比べたい場合に選択肢となります。
一方で、クッションフロアより硬く、目地も多くなります。
水分を放置せず拭き取ることに加え、長時間立つ場所では足触りや硬さも実物で確かめておくと安心です。
フローリングはLDKを統一しやすい
キッチンとリビング・ダイニングがつながっている間取りでは、同じフローリングを続けて張ると、床の色や木目をそろえられます。
ただし、木質系の床材は水分が継ぎ目から入ると、変色や膨れにつながることがあるため、キッチンに適した性能と手入れ方法を確認しなければなりません。
当社が大阪府門真市で行ったマンションの全面改修では、古くなったキッチンの交換に加え、和室とリビングを1つの広い部屋へ変更しました。
キッチン・LDK・洋室などを施工し、床材には朝日ウッドテックのフローリングを採用しています。
キッチンだけで床を切り替えるか、LDK全体をそろえるかは、隣室とのつながりや改修範囲を見て決めることが大切です。
張り替えと重ね張りはどう選ぶ?
下地まで傷んでいるなら張り替え
張り替えは、既存の床材を剥がし、必要に応じて下地を補修してから新しい床材を施工する方法です。
床の沈みや大きな浮き、水濡れによる腐食が疑われるときは、傷んだ部分を隠さず確認できる張り替えが適しています。
既存床の撤去と処分が必要になるため、重ね張りより工事の範囲は広がります。
それでも、下地を直せることや床の高さを調整しやすいことを優先するなら、張り替えを選ぶ理由があります。
表面の傷みだけなら重ね張り
重ね張りは、安定している既存床の上へ薄い床材を施工する方法です。
既存床を撤去する工程が少ないため、工期や廃材を抑えやすい一方、どの床にも施工できるわけではありません。
床鳴りや沈みがなく、下地として十分な強度があるか、選ぶ床材が既存床へ対応しているかを確認します。
表面だけを新しくしたい場合でも、施工前の現地調査は必要です。
段差と建具への影響を含めて決める
重ね張りをすると、新しい床材の厚みだけ床が高くなります。
隣の部屋との境目に段差ができないか、ドアや収納扉が床に当たらないか、キッチン設備との納まりに問題がないかを確認しましょう。
マンションでは、管理規約で床材の遮音性能や工事手続きが定められている場合もあります。
床暖房がある場合は対応する床材と工法も限られるため、床の傷みだけで決めず、現在の床構造と住まいの条件を施工会社へ伝えることが重要です。
まとめ|キッチンの使い方に合う床材を選ぶ
キッチンの床は、傷や剥がれ、落ちにくい汚れだけでなく、水濡れによる変色や沈みも張り替えを考えるサインです。
床材を選ぶときは、クッションフロア、フロアタイル、フローリングの耐水性、硬さ、手入れ方法、LDKとのつながりを比べます。
下地が傷んでいれば張り替え、既存床が安定していて表面だけを変えるなら重ね張りが候補になります。
ただし、最終的な工法は段差や建具、床暖房、マンションの管理規約まで確認して決める必要があります。
床材だけを替えるか、キッチンやLDKまでそろえるかで、選ぶ材料と工事範囲は変わります。
ライフテックでは、床の沈みや水濡れの跡、隣室との段差まで現地で確認し、設備と内装を含めた工事方法をご提案します。
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