トイレにコンセントを増設する方法と確認点
トイレに温水洗浄便座などの電気設備を付けたいものの、室内にコンセントがなくて困っている方もいるのではないでしょうか。
コンセントは近くの部屋から電線を延ばせばよいとは限らず、分岐元の回路や壁の構造、機器の仕様によって工事方法が変わります。
設置後の安全性と使いやすさを確保するには、電源の容量、配線経路、アースの有無、壁の仕上げまで一緒に確認することが大切です。
この記事では、トイレにコンセントを増設できる条件と、配線後の壁をきれいに納める考え方を施工事例とともにご紹介します。
トイレにコンセントを増設できる?
トイレへのコンセント増設は、多くの場合に検討できます。
ただし、既存回路から安全に電源を取れるか、希望する位置まで電線を通せるかによって、工事の範囲は異なります。
コンセントの増設は資格を要する電気工事に当たるため、ご自身で配線を触らず、現地を確認できる事業者へ相談してください。
分岐元と回路の容量を確認する
最初に確認したいのは、どの回路から電源を分岐するかです。
隣室や廊下にコンセントがあっても、その回路ですでに消費電力の大きい機器を使っていると、同時使用時にブレーカーが落ちやすくなることがあります。
確認では、分電盤の回路構成、既存コンセントにつながる機器、設置予定の設備に必要な電力を照らし合わせます。
既存回路から分岐できない場合は、分電盤から専用回路を引く方法もありますが、その分だけ配線距離や工事範囲が増えます。
増設したい場所だけで判断せず、住まい全体の電気使用状況から決めることが重要です。
壁内へ配線を通せるか調べる
電源を取れる回路が見つかったら、そこからトイレまでの配線経路を調べます。
壁の中には柱や間柱、配管、既存配線などがあり、希望する位置へ一直線に電線を通せるとは限りません。
マンションでは、壁がコンクリートか下地を組んだ壁かによっても、選べる経路が変わります。
点検口や天井裏を使える場合は、壁の開口を抑えて隠ぺい配線できることがあります。
一方、壁内に通す余地がない場合は、配線モールで電線を覆う露出配線や、壁の一部を開けて復旧する方法を検討します。
見た目だけでなく、工事後に点検しやすいかも含めて経路を選びます。
設備に合う位置とアースを確かめる
温水洗浄便座を設置するなら、便器との距離や電源コードの長さを踏まえてコンセントの位置を決めます。
低すぎる位置や給水部に近すぎる位置は、掃除のしにくさや水がかかるリスクにつながるため、機器の施工説明書に沿った配置が必要です。
温水洗浄便座では、アース付きコンセントを指定している製品があります。
必要な電圧や定格、アース工事の条件は製品ごとに確認し、先に便座を選ぶか、候補機種の仕様を共有しておくと位置の決め直しを防ぎやすくなります。
将来交換する可能性も考え、プラグを抜き差ししやすい場所にしておくことも大切です。
増設工事後の壁をどう仕上げるか
コンセント増設では、電気工事だけでなく配線を通した後の壁の仕上がりも確認しておきたいところです。
短時間で終わる工事でも、経路によっては壁紙の補修が必要になります。
見積もりを比べる際は、配線とコンセントの設置だけでなく、開口部の復旧や壁紙工事が含まれているかまで確認しましょう。
露出配線と隠ぺい配線を選ぶ
露出配線は、壁の表面に配線モールを取り付けて、その中へ電線を通す方法です。
壁を大きく開けずに済む場合がある一方、モールが見えるため、通す位置や色によって室内の印象が変わります。
隠ぺい配線は、壁や天井の内部へ電線を通すため、完成後に配線が見えにくい方法です。
ただし、壁内の下地や配管が障害になると、複数箇所を開けたり、別の経路へ変更したりすることがあります。
仕上がりを優先するのか、壁への影響や費用を抑えたいのかを伝え、現地で可能な方法を比べると選びやすくなります。
配線後の壁紙や壁材を補修する
隠ぺい配線のために壁を開けた場合は、下地を戻してから壁紙や壁材を補修します。
既存の壁紙と同じ品番が廃番になっていたり、経年で色が変わっていたりすると、部分補修の境目が目立つことがあります。
そのような場合は、開口した部分だけでなく、角から角まで壁一面を張り替えると納まりを整えやすくなります。
トイレ全体の壁紙を変える必要があるとは限らないため、既存の状態と予算を見ながら範囲を決めます。
壁紙工事を同日に行えるか、便座の取り付け順序はどうなるかも確認しておくと、工事の流れを把握しやすくなります。
将来使う設備も想定して位置を決める
増設するコンセントは、今回取り付ける便座だけでなく、将来使う可能性のある設備も考えて位置を決めます。
たとえば、暖房機器や消臭機器、掃除用の電源として使いたい場合でも、回路容量を超える使い方はできません。
差し込み口の数を増やせば多くの機器を同時に使えるわけではない点に注意が必要です。
また、便座の交換で電源コードの取り出し位置が変わることもあります。
便器や止水栓、収納、手すりの設置予定と干渉せず、掃除や点検もしやすい場所を選ぶと、後から位置を変更する負担を抑えられます。
今後予定しているトイレリフォームがあれば、コンセント増設と同時に伝えておきましょう。
門真市でトイレに電源を設けた事例
ライフテックでは、トイレ内にコンセントがないマンションで、温水洗浄便座を取り付けるための電源工事を行いました。
どこから配線するかだけでなく、配線後の壁をどう整えるかまで一緒に計画した事例です。
隣室から配線して壁紙も張り替えた工事
門真市のK様邸は、築30年以上のマンションです。
お客様から、温水洗浄便座を付けたいものの、トイレにコンセントがないため新設してほしいとご相談いただきました。
工事では、トイレの隣室にあるコンセントから電源を分岐し、トイレまで配線しました。
配線工事を行った壁は、一面のクロスを張り替えて仕上げています。
最後にPanasonicのビューティートワレを取り付け、工期は1日、費用は8万円でした。
既存の電源位置と壁の状態を現地で確認したことで、コンセント増設、内装の復旧、便座の設置までを同じ工事で進められました。
トイレに電源がない場合も、隣室との位置関係や壁内の状況によっては、このように配線経路をつくれることがあります。
まとめ
トイレへのコンセント増設では、分岐元の回路容量、壁内に通せる配線経路、設置する設備の電源とアースの条件を先に確認します。
そのうえで、露出配線と隠ぺい配線のどちらが適するか、壁を開けた後にどこまで仕上げを直すかを決めると、工事後の見た目まで想像しやすくなります。
ライフテックでは、トイレの設備交換だけでなく、電源や内装を含めた工事についても住まいの状況を確認しながらご提案します。
温水洗浄便座を付けたいのにコンセントがない、配線が見えないように納めたいといったご希望があれば、取り付けたい機器と現在のトイレの状態をお聞かせください。





